コラム

親との同居前にリフォームすべき?香川・丸亀・善通寺で考える完全分離型二世帯住宅リフォームを解説


親との同居をきっかけに、二世帯住宅へのリフォームを検討する方も多いですよね。親世帯も子世帯も使いやすい二世帯住宅にリフォームするには、どうすればよいのでしょうか。
今回は親との同居に向けて二世帯住宅にリフォームする前にチェックしてほしいポイントや、リフォームに着手するタイミングを解説します。
完全分離型・部分共有型などの判断基準や高齢者に配慮した間取り設計、二世帯住宅への実家リフォームや離れ増築など、香川・丸亀・善通寺でのリフォームの選択肢を見ていきましょう。

二世帯住宅へのリフォーム前に考えるべき「住環境チェックポイント」

二世帯住宅での親との同居を成功させるためには、住環境のチェックが重要です。住み始めてから問題が発覚すると、互いにストレスを抱えたり、再工事が必要になったりする可能性もあります。
まずは二世帯住宅へのリフォームを検討する際にチェックしたい、住居のポイントをまとめました。

築年数/耐震性/断熱性は十分か?

古くなった実家は、現在の耐震基準や断熱基準を満たしていない可能性があります。特に1981年以前に建築された住宅は、旧耐震基準で建てられているので、耐震性に問題がある場合があります。
また、断熱性能も大切です。冬場の暖房費や夏場の冷房費に直結するので、窓の断熱性能や壁・天井の断熱材の状態も確認しましょう。

生活スタイルの違いが“ストレス”にならないために

異なる世代が同居する際は、生活リズムや価値観の違いがストレスの要因となります。できれば起床時間や食事の時間、入浴時間、就寝時間などの基本的な生活パターンの違いを、事前に把握しておくことが大切です。
また来客の頻度やテレビの音量、洗濯物の干し方など、日常生活の細かな習慣の違いも、積み重なると大きな問題となります。
二世帯住宅のメリットは、親世帯にとっては生活の不安を軽減し、子育て世帯にとっては家事などの負担を分担できるところです。無理なく、ほどよい距離を保ちつつ、協力し合える生活スタイルを話し合いリフォームプランへ反映していきましょう。

よくある「二世帯住宅リフォームの失敗」原因とは?

異なる生活習慣を持つ二世帯が同居すると、家事分担やプライバシーの感覚の違いが大きな亀裂となることがあります。特にキッチンや浴室といった水回りを共有する二世帯住宅の場合、使用時間の重複や清掃方法の違いがトラブルの元となりがちです。
また、孫の教育方針や友人の訪問に関する考え方の違いも、二世帯住宅での同居を困難にしやすい項目です。
二世帯住宅の失敗を避けるには、それぞれの世帯が譲れないポイントを整理し、負担なく暮らせる住居空間を確保することです。株式会社ヒカリでは、豊富な経験をもとに、お客様の生活にあった二世帯住宅リフォームプランをご提案。みんなが暮らしやすい理想の家を、一緒に考えていきましょう。

二世帯住宅のタイプ別メリットと判断基準

二世帯住宅には、生活スタイルや家族構成に応じて選択できる複数のタイプがあります。それぞれの特徴をまとめました。

完全分離型二世帯住宅・一部共有型二世帯住宅・完全同居型二世帯住宅の違い

完全分離型二世帯住宅は、玄関から水回り、居住スペースまですべてを分離したタイプです。プライバシーが保たれ、生活リズムの違いによるストレスが最小限に抑えられます。ただし、建築費用は最も高額です。建築費用は他のプランに比べると高くなる傾向がありますが、リフォーム後の満足度も高いスタイルです。

一部共有型二世帯住宅は、玄関や一部の設備を共有するタイプで、程よい距離感を保ちながら経済性も考慮できます。共有部分をリビングにすれば、自然な交流も生まれやすくなるでしょう。

完全同居型二世帯住宅は、寝室や個室を除くキッチンやリビング、浴室、トイレ、玄関などの生活空間を共有するタイプです。親が住んでいる家にそのまま同居するイメージです。。初期費用は最も抑えられますが、プライバシーの確保や生活リズムの調整が難しい場合もあります。

二世帯住宅リフォームでキッチン・風呂・トイレは分けるべきか?判断のポイント

生活空間をどこまで共有するかは、二世帯住宅へのリフォームを検討するにあたって大切なポイントです。

キッチンの共有は、料理の好みや調理時間の違いを考慮して判断しましょう。食事時間が不規則な場合や、親世帯はガスの消し忘れ防止のためIHキッチンを導入したい、子世帯は火力の強いガスコンロを使いたいといった違いがある場合はキッチンを分離しておいたほうが無難です。

また風呂は、入浴時間や入浴頻度の違い、スペースの問題や実際に住み始めてからの光熱費といった問題も考慮しておくとよいでしょう。親が長時間入浴する傾向がある場合は、子世代用のシャワールームを用意しておくと言うのも一つの方法です。

意外に重要なのが、トイレの数です。最近は各フロアにトイレを作るのもよく見られるようになってきましたが、高齢者は夜間のトイレ使用頻度が高く、また体調不良時の使用時間も長くなる傾向があります。さらに小さな子どもがいる場合には、我慢ができず、失敗を繰り返すことになりかねません。最低でも、2か所の設置がおすすめです。

二世帯住宅の共有スペースを快適にするための工夫とは?

二世帯住宅で共有スペースを設ける場合は、各世帯のプライベート空間への動線を明確に分けましょう。例えばリビングを共有する場合でも、親世帯・子世帯それぞれの居住エリアへの導線は別にしておくのが理想的です。

また、共有スペースでの音の問題を解決するため、防音性の高い床材や壁材を選択したり、テレビの位置や音響設備の配置に配慮したりするのも大切です。また将来を見据えて手すりをつけたり、床の段差をなくしたりするなど、バリアフリー設計も考慮するとよいでしょう。

高齢の親に配慮した二世帯住宅の間取り・設備のチェックポイント

高齢の親と一緒に住む家づくりでは、将来的な身体機能の変化を見据えた住環境の整備が不可欠です。今は元気でも、歳を重ねるにつれて、家の中でできることが変化します。
10年後、20年後を考慮したリフォームプラン設計を心がけましょう。

バリアフリー化リフォーム

共有部分以外でも、転倒防止を目的とした段差の解消はできうる限り優先したい項目です。玄関や廊下、トイレ、浴室などの段差をなくし、必要に応じてスロープを設置しましょう。
手すりは、廊下や階段、トイレ、浴室以外に、ベッド周りにもあると安心です。実際に使用する人の身長や動作に合わせて、設置しましょう。
また床材は、滑りにくく、かつクッション性のある材料がおすすめです。特に水回りでは、濡れても滑りにくい材質を選び、転倒時の衝撃を和らげる工夫を考えましょう。

寒暖差に配慮した断熱リフォーム

高齢の親世帯にとって、急激な温度変化は血圧の変動や心臓への負担につながる危険があります。冬場のヒートショック対策としては、脱衣所や浴室の断熱強化が有効です。
また窓の断熱性能向上も効果的です。二重窓の設置や、断熱性の高いサッシへの交換を検討しましょう。また床暖房を導入すれば、室温の均一化が図れます。
エアコンの配置位置も、併せて確認しておきましょう。

夜間の動線を意識した照明・寝室の配置

高齢者は夜間のトイレ利用が頻繁になる傾向があるため、寝室からトイレまでの動線に足元灯や感知式照明があると便利です。
寝室は1階に設けると、階段の昇降を避けられ、緊急時の避難も容易になります。照明のスイッチは、手の届きやすい高さに設置し、夜間でも操作しやすい大きめのスイッチを選択しましょう。

実家をどう活かす?リフォーム・建て替え・離れ増築という選択肢

親世帯の住む実家を活用して二世帯住宅へリフォームする場合、建物の状態や敷地の広さ、予算によって、最適な選択肢が変わります。部分的なリフォーム以外に、建て替えや離れの増築も考えられます。
それぞれの方法の特徴を確認しましょう。

実家の状態によって変わるベストな選択

築年数が比較的浅く、構造に問題がない場合は、今ある建物の構造を活かしたリフォームによる二世帯化が経済的です。水回りの増設や間取りを変更すれば、分離型への転換も可能になります。ただし既存の構造を活かすため、設計の自由度は限られます。

そのままの構造では二世帯での暮らしに問題があったり、建物自体が古かったりする場合は建て替えという選択肢もあります。しかし工事には費用や時間がかかるため、仮住まいの確保など生活面での負担が大きくなるのが難点です。

敷地に余裕があれば、増築を検討するのもおすすめです。ただし増築する場合には、建ぺい率・容積率に問題がないか、など法規制に基づいた条件があります。条件がそろえば、これまでよりも居住スペースが広くなるため、部分的なリフォームよりも自由度の高い設計が叶います。

自由度の高い二世帯住宅リフォームを実現したい場合は、スケルトンリフォームがおすすめです。既存の基礎と構造体を残しながら内部を全面的に作り替えることで、建て替えほどの費用をかけずに、理想的な二世帯住宅の間取りや設備を実現できます。また、構造部分を補強することで耐震性の向上や断熱性能の向上もできます。

完全分離型二世帯住宅リフォームをおすすめする理由

完全分離型二世帯住宅とは、前述の通り親世帯と子世帯がそれぞれ生活スペースを分けて独立した玄関、キッチン、リビング、浴室、トイレなどを持つ住宅形態です。
お互いのプライバシーに干渉しない適度な距離感を保ちつつ、お互いの生活をサポートできる同居のメリットも十分に得られる生活スタイルです。
完全分離型住宅へのリフォームによって、住居費の負担を親世帯・子世帯で分担できるだけでなく、それぞれの希望に沿った生活空間を設計できるので住み始めてからの満足度も高くなります。

完全分離型の二世帯住宅リフォームの場合、既存の家の構造を活かして、階段の上り下りをしなくても良い1階部分に親世帯、2階部分に子世帯が住むのが一般的です。

補助金や助成制度の活用

香川県や丸亀市、善通寺市など各市町村では二世帯住宅へのリフォームで活用できる補助金や助成金制度があります。実際に利用できる補助金や助成金は年度によっても異なりますので、まずはご相談ください。

同居スタート直前では遅い?余裕をもって始めるべき理由

二世帯住宅へのリフォームは、時間と手間がかかります。余裕をもって、改修計画を立てましょう。
スケジュールを立てる際、特に考慮したい項目をまとめました。

季節要因によりスケジュールやリフォームのしやすさで変わる

二世帯住宅リフォームは季節や制度的要因によって、工事スケジュールが変動することがあります。特に梅雨時期は雨天によって外装が乾きにくく、工事が中断することもあるかもしれません。
また、住宅リフォーム補助金の多くは4〜5月に募集開始されます。予算枠に限りがあるため早期の申請がおすすめです。さらに春頃は冷暖房の使用頻度が低く、リフォーム中の不便もそれほど感じずにすみます。
特に大規模なリフォームを行う場合には、春先頃がおすすめです。

二世帯住宅リフォームプランの擦り合わせ・設計・施工に意外と時間がかかる

二世帯住宅リフォームのプランニングでは、親世帯と子世帯の要望をすり合わせる時間が必要です。間取りや設備の仕様、費用分担などについて、十分な話し合いと調整期間を設けましょう。
設計期間は2~3か月、施工期間は3~6か月程度が一般的です。また、建築確認申請が必要な場合は、さらに1~2か月の期間が必要になります。

慌てず進めるために“最低でも12ヶ月前”を目安に

二世帯住宅へのリフォームを検討する場合は、同居予定日から最低でも12か月前には準備を開始することをお勧めします。これにより、十分な検討時間と工事期間を確保できます。
企画・プランニングには余裕をもって3か月として、設計・申請に3か月、施工に6か月程度を見込むと、全体では12ヶ月程度のスケジュール感で二世帯住宅へのリフォームを行うとよいでしょう。

香川で完全分離型二世帯住宅へのリフォームなら株式会社ヒカリご相談ください

香川県内(丸亀・善通寺)で二世帯住宅リフォームをご検討の方は、株式会社ヒカリにお任せください。香川に根ざして60余年、地域密着型の企業として、1つ1つの仕事を丁寧に積み重ねてまいりました。
親世代も子世代も、共に住みよい完全分離型二世帯住宅 家へのリフォームのために、理想の家を形にするプランニングのお手伝いから、リフォーム後のアフターフォローまで、お客様の家づくりに最後まで寄り添います。
ぜひ、お気軽にご相談ください。


AZUSA
監修一級建築士 AZUSA

大学卒業後、㈱ヒカリへ入社。住宅の現場監督として7年間、新築・リフォーム・リノベーション現場を経験。その後営業課・積算課を経て、現在は今までの経験を活かし住宅リノベーション・リフォームのプラン作成~積算業務を担当。31歳のときに1級建築施工管理技士、32歳のときに一級建築士を取得。
趣味は旅行で、夢は都道府県すべてに旅行すること。

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