コラム

香川県の「寒い家」をリフォームで暖かく快適に!最新の断熱改善のコツとは?


香川県は、年間を通じて温暖な地域です。住居は風通しの良い構造になっていることが多く、暑い夏を快適に過ごせる一方、冬は寒さを感じやすいかもしれません。

そこで今回は、香川県特有の住宅事情を踏まえながら、寒い家の原因と対策や断熱リフォームの方法をまとめました。リフォームに失敗しないためのポイントや、活用できる制度についても解説します。ぜひ、参考にしてくださいね。

香川県の住宅と「寒い家」問題

温暖な瀬戸内海式気候に属する香川県は、冬も比較的穏やかで、降雪はほとんどなく、厳しい寒さが続くことはあまりありません。日照時間が長く、晴れの日が多いことから過ごしやすい環境として知られています。

冬の寒さが比較的穏やかであるため、夏の暑さへの対応を重視した構造の家造りが行われてきました。こうした夏向けの住宅は、冬には底冷えすることも多いのが難点です。香川県特有の「寒い家」問題について、確認していきましょう。

古い木造住宅の多くは、断熱施工が不十分

日本では、戸建て住宅の多くが木造軸組構法で建てられています。特に築年数の古い住宅では、断熱材が薄かったり、ほとんど入っていなかったりするケースも少なくありません。

1980年、「住宅の省エネルギー基準」によって、住宅の断熱性能が規定されました。これより前に建てられた住宅の中には、断熱材が使用されず、外気の影響をダイレクトに受ける構造になっているものもあります。古い家が特に寒く感じられるのはそのせいです。

香川県は冬でも「晴天率が高い=放射冷却も強い」地域です。
冬の夜間は雲が少ないため、地表の熱が逃げやすく、外気温が氷点下近くまで下がることもあります。しかし、家の断熱性能が低いため、外気温が下がると室内の温度も急激に下がり、朝方には室温が外気温とほとんど変わらない、という状況になってしまうのです。

また温暖な香川県では、昔から住宅を建てる際には、断熱性能よりも通風性を優先する傾向がありました。夏の暑さ対策として風通しを重視した結果、「夏は涼しいけれど冬は寒い」という構造になっている住宅が多いのです。

窓からの熱損失が大きい構造

住宅から逃げる熱の多くは、窓からと言われています。特に金属製のサッシや単板ガラスは断熱性能が低く、熱を逃がしやすい構造です。こうした窓は、やはり古い住宅でよく見られます。

伝統的に通風や採光を重視した大きな窓や開口部が多い香川県の住宅では、窓からの熱損失がさらに大きくなります。暖房をつけても暖かい空気がどんどん逃げていくため、いつまでも部屋が暖まらない寒い家になってしまっているのです。

気密性が低い

気密性とは、住宅の隙間がどれだけ少ないかを示す指標です。気密性が低いと、壁や床、天井、建具の隙間から外気が侵入し、暖めた空気が逃げていきます。

香川県の伝統的な住宅は、風通しの良さを重視してきた結果、気密性についてはあまり考慮されてきませんでした。さらに経年劣化によって建具が歪んだり、サッシの周辺に隙間ができたりすると、気密性はますます低下します。

気密性が低い住宅では、暖房をつけても温まりにくく、光熱費も高くなる傾向です。

冬の寒い家はリフォームで解決できる!その原因と対策

寒い家の主な原因は、「断熱性不足」「窓の性能不足」「気密性の低さ」の3つです。
それぞれの対策を見ていきましょう。

原因①断熱性不足

壁・床・天井に十分な断熱材が入っていないと、外気の影響を受けやすく、室温が下がりやすくなります。暖房をつけても暖かい空気が外に逃げていくため、いつまでも部屋が暖まりません。また、暖房の効きが悪いため光熱費も高くなります。

断熱性を強化するリフォームでは、壁・床・天井のそれぞれで施策が異なります。
壁の断熱リフォームには、既存の壁を解体して断熱材を充填する方法や、外側から断熱材を施工する外断熱などがあります。

室内での施工は、LDKや寝室等部分ごとに施工できるため、短い工期で費用も抑えることができます。

外壁側からの施工は、家全体を包めるため高い断熱効果が期待できますが、施工時は足場が必要なこと、外壁全体の施工が必要なため費用が高額になりがちです。

床の断熱リフォームは、床下から断熱材を施工する方法が一般的です。床下からの施工は、床下に潜って断熱材を取り付けるため、室内の工事が最小限で済みます。比較的短い工期で工事ができますが、狭い床下での作業となるため施工精度が落ちる可能性があります。また使う断熱材によってはシロアリに弱いものもあるため、合わせてシロアリ対策も必要になってきます。

床を一度剥がしての施工は、部屋の内装も一緒にリフォームしたい場合におすすめです。
しかし床下からの施工より工期が長くなるのと、床やクロスの貼替で費用が掛かります。

天井の断熱リフォームは、天井裏に断熱材を敷き詰める方法が効果的です。屋根裏から冷気が降りてくるのを防ぎ、2階の部屋や吹き抜けのある住宅では特に効果が高くなります。

規模が小さかったり、外側からの施工で足りる場合には、生活しながらのリフォーム工事が可能な場合もあります。

原因②窓の性能不足

窓の断熱性能が低いと、部屋全体が寒く感じられます。冬の朝、窓ガラスに結露がつくのは、断熱性能の低さを示すサインです。

大きな掃き出し窓や、開口部が多い設計の住宅では、窓からの熱損失がさらに大きくなります。リビングに大きな窓がある家は開放感がある一方で、暖かい空気が逃げやすくなります。窓が多い家ほど、窓の断熱対策の効果が大きいと言えるでしょう。

対策としては、二重窓を設置して、外気が室内の空気に触れない工夫を行います。既存の窓の内側に新しい窓を取り付けることで窓とガラスの間に空気層ができ、断熱性能が大幅に向上します。防音効果も得られるのがうれしいですよね。

窓全体を交換する場合は、樹脂サッシや複層ガラスなどの高性能な窓にすることで、さらに高い断熱効果が得られます。

窓の断熱工事は比較的費用も安く、工事も短いのがポイント。「まずは簡単なところからリフォームを」と考えている人にもオススメの施工です。

原因③気密性の低さ

建具や壁、床の隙間から冷たい外気が侵入し、暖房効率を下げます。隙間風が入り込むと、部屋全体を暖めることが難しくなり、快適な室温を保てません。

住居の機密性を高めるには、建具の隙間を塞ぐリフォームが有効です。建具の隙間に気密テープやゴムパッキンを取り付けたり、サッシ周りはコーキング材を充填したりします。より本格的な対策としては、玄関ドアを断熱ドアに交換することが効果的です。

専門家と相談しながら、隙間が空いている箇所を確認してください。

寒さだけじゃない!住居の問題を放置するリスクとは

断熱性能が低い住宅では、暖房をフル稼働させても部屋が暖まりにくく、エネルギーを無駄に消費してしまいます。冬の電気代や、ガス代が家計を圧迫する原因のひとつです。

また部屋ごとの温度差が大きいと、ヒートショックのリスクも高まります。ヒートショックとは、急激な温度変化によって血圧が大きく変動し、心筋梗塞や脳卒中を引き起こす現象です。高齢者が住む住居では、特に注意が必要です。

さらに結露によるカビやダニの発生も、健康リスクを高めます。断熱性能が低い住宅では窓や壁に結露が発生しやすく、カビやダニが繁殖しやすくなるのです。

結露によって壁や柱が湿気を含むと、木材が腐朽したり、シロアリ被害を受けやすくなったりします。住宅の寿命を縮める原因にもなるので、早めのリフォームで対策を講じましょう。

寒い家の中でも特に寒い場所とは?

住宅の中でも特に寒さを感じやすい場所は、以下のとおりです。

  • トイレ
  • 浴室・脱衣所
  • 玄関
  • 廊下
  • 窓際・床

トイレや浴室・脱衣所は、寒さを感じやすい場所のひとつです。一般的にトイレには暖房がなく、窓があることも多いことから、外気の影響を受けやすくなっています。暖かいリビングから寒いトイレに移動すると、急激な温度差でヒートショックを起こすこともあるのです。

またヒートショックは、浴室や脱衣所でも起こりやすい現象です。服を脱ぐ脱衣所は寒く、温かい浴室との温度差で、血圧が急変動するのです。冬場の入浴中の事故のうち、多くは温度差によるヒートショックが原因になっています。

玄関も外気が直接入り込むため、寒くなりがちです。ドアの開閉のたびに冷気が侵入し、玄関ホール全体が冷え込みます。断熱ドアでない場合、ドアそのものからも熱が逃げていきます。廊下も、冷たい空気がたまりやすい場所です。

部屋の中では、窓際や床が冷たくなります。窓ガラスで冷やされた空気が下降し、床に沿って部屋の中に流れ込むからです。これはコールドドラフト現象と呼ばれ、窓が大きいほど、また断熱性能が低いほど現象が顕著になります。

寒い家をリフォームするメリットとは?

寒い家を断熱リフォームすると、光熱費が削減できます。断熱性能が向上すると、暖房効率が上がるからです。外に逃げる熱が減り、少ないエネルギーで室温を保てるようになります。

また、部屋ごとの温度差が小さくなることでヒートショックのリスクが軽減されることも、大きなメリットです。特に高齢者がいる家庭では、命を守るための重要な投資といえるでしょう。

もちろん、住まいの快適性も向上します。家全体が暖かくなるので、どの部屋にいても、寒い季節を快適に過ごせるのです。住み心地のよい住居は、資産価値も向上します。

さらに暖房に使うエネルギーが減ることで、CO2排出量が削減され、地球温暖化対策に貢献。住まいの断熱性を向上する施工は、持続可能な社会の実現に向けた取り組みとしても意義があるのです。

断熱リフォームで寒い家を根本から改善

断熱性能の高い住居は、室外からの暑さや寒さの影響を受けにくく、室内の暖かさや涼しさは外に逃げづらくなります。夏は涼しく、冬は暖かいのが大きな特徴です。

断熱のポイントは、以下の3つです。

  • 温度のムラをなくす
  • 光熱費の削減
  • 快適な環境

断熱リフォームは、ライフスタイルの変化に合わせて行われるケースも多くあります。たとえば子どもが一人立ちして夫婦2人の生活になった場合、夫婦が暮らす部屋だけを部分断熱することも可能です。

また大規模リフォームで柱や梁などの構造体のみにする場合には、現在の省エネ基準に準ずる性能の断熱材で建物全体を施工することができます。

予算や生活にあわせたリフォームで、寒い家を根本的に改善することができるのです。

寒い家のリフォームで失敗しないためのポイント

断熱リフォームを成功させるには、現状の正確な診断が必要です。どこから熱が逃げているのか、どの部分の断熱が不足しているのかを専門家に調査してもらいましょう。

場合によっては、部分的な対策だけでは十分な効果が得られないこともあります。窓だけを断熱しても、壁や床からの熱損失が大きければ、期待したほど暖かくはなりません。住宅全体のバランスを考えて、優先順位をつけながら計画的に進めることが重要です。

住居や生活にあったリフォームを行うためには、単に費用や見た目だけで判断するのではなく、これからの暮らしを具体的にイメージすることが大切です。今寒さを感じている部屋や設備、不安に感じていることなどを担当者にお伝えいただくことで、暖かく快適な理想の住まいを一緒に形にしていくことができます。

寒い家のリフォームに活用できる補助金制度とは?

家全体を断熱リフォームする場合、数百万円の費用がかかることもあります。予算が足りないときは、断熱リフォームに活用できる、国や自治体の補助金制度を調べてみましょう。

ただし補助金には予算の上限があり、募集期間が限られていることも多いため、早めに準備を行ってください。補助金の内容や条件は年度ごとに変更されるので、必ず最新の情報を確認しましょう。

また一定の省エネ基準を満たす断熱リフォームを行った場合、所得税の減税や固定資産税の減額措置が受けられることがあります。予算の負担を減らしながら理想の住まいを実現するためにも、事前に相談窓口等で確認してみてくださいね。

香川で寒い家のリフォームなら株式会社ヒカリにお任せください

香川県は温暖な気候ですが、冬の寒さに弱い住宅が多く、「寒い家」に悩む方が少なくありません。住居が冷え込むのは、断熱材の不足や窓の性能不足、気密性の低さが主な原因です。断熱リフォームを行うことで、光熱費の削減や健康リスクの軽減といった多くのメリットが得られます。

リフォームを成功させるには、信頼できる業者選びが重要です。寒い家のリフォームをお考えなら、ぜひ株式会社ヒカリにご相談ください。目に見えない所にまでこだわった施工で、一緒に最高の家づくりを目指しましょう。

まずはお気軽に、お問い合わせください。


AZUSA
監修一級建築士 AZUSA

大学卒業後、㈱ヒカリへ入社。住宅の現場監督として7年間、新築・リフォーム・リノベーション現場を経験。その後営業課・積算課を経て、現在は今までの経験を活かし住宅リノベーション・リフォームのプラン作成~積算業務を担当。31歳のときに1級建築施工管理技士、32歳のときに一級建築士を取得。
趣味は旅行で、夢は都道府県すべてに旅行すること。

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