コラム

【一級建築士監修】リフォームでよくあるトラブルとその回避術|契約・工事・アフターケアまで解説


リフォームは、古くなった住宅や現在の暮らしに合わなくなった住まいをより安全で快適にするための投資。一方で、行き違いや準備不足によるトラブルを経験している人が多いのも現状です。リフォームのトラブルを防ぐために、まずはトラブルの起きやすいポイントや回避法を確認しておきましょう。
今回は一級建築士の監修のもと、リフォームでよくあるトラブルの事例と回避法を解説します。契約・工事・アフターケアと、それぞれの局面で確認してほしいポイントをまとめました。
これからリフォームを検討している方は、ぜひ参考にしてください。

リフォームのトラブルはなぜ起こるのか?

リフォームのトラブルの原因となりやすい項目は以下の3つです。

  • 契約時の説明不足や認識の違い
  • 現場の管理体制が不十分
  • 工事後のアフターケアが不明確

契約時の説明不足や認識の違い

契約時に業者側の説明不足や、依頼者との認識の違いがあると、トラブルの元となります。工事内容や費用、工期、仕上がりのイメージは、十分なすり合わせが必要です。また口頭だけのやり取りで済ませてしまい、図面や仕様書などの書面に残していないと、後々「言った、言わない」の原因になるかもしれません。また、解体後に想定外の劣化が見つかり追加工事が必要になったものの、事前に説明されていなかったことで費用トラブルに発展することも少なくありません。

現場の管理体制が不十分

現場の管理体制が不十分な場合も、トラブルが起きやすくなります。施工の過程や仕上がりの評判はしっかり確認し、信頼できる企業に依頼しましょう。工程管理が適切に行われていないと工期遅延を招き、引き渡し日が大幅に延びることもあります。さらに、近隣への挨拶や騒音・粉じん対策などの配慮が不足していると、住民とのトラブルにつながりかねません。

工事後のアフターケアが不明確

リフォーム工事後のアフターケアも重要です。リフォームの価値は工事が終わり、住み始めてから初めてわかるものです。不具合が発生したときの連絡先や保証が適用されるかなどが明示されていないと、問題が起きたときに対応してもらえません。部分リフォームの場合は家の一部だけを改修するため、既存部分との取り合わせで不具合が生じるケースも考えられます。
特に構造・配管などの見えない部分の不具合は、リフォーム直後には気づきにくいものです。アフターケアの内容や連絡方法は、きちんと確認しておきましょう。

リフォームのトラブル【契約編】と回避法

実際にリフォームに入る前、契約の時点で起きやすいトラブルもあります。工事が始まる前にチェックしたい、トラブルと回避方法を見ていきましょう。

リフォームプラン・見積の内容が不明確

リフォームプランや見積書は、施工内容の証明にもなる書類です。内訳はできるだけ詳細に、正確に記載してもらいましょう。見積書に「一式」とだけ書かれているなど、具体的な工事内容が不明確な場合、リフォーム後に「想定していた仕上がりと違う」「この工事が含まれていると思っていた」というトラブルが生じやすくなります。工事項目ごとに詳細な内容を確認し不明点は質問する、双方が認識を共有したうえで進めていくことが重要です。
また解体してみたら想定外の劣化が見つかり、追加工事が必要になるケースもあるでしょう。どんな場合にどんな工事が必要になるのか、あらかじめ確認しておくことも必要です。

リフォームは、住む場所の快適さと安全性を高めるための投資です。契約前の説明と情報共有をしっかりと行うことがトラブル防止につながります。

契約書の不備

契約書の不備によるトラブルの要因としては、工事範囲や、工期、保証内容が曖昧なケースがあります。契約書に「含む工事・含まない工事」や、追加工事の発生条件が明確に記載されていなかったり、明確な工期・工程表・遅延時の対応が記載されていないなどはトラブルの元です。契約書にこうした場合の対応が入っているか、必ず確認するようにしましょう。

また、見落としがちなのがアフターケアの内容です。リフォーム完成後の保証期間や、保証の範囲、トラブルが合った場合の連絡先なども事前に確認しておくことが大切です。

契約書に不明な点があれば、必ず説明を求めるようにしましょう。

変更点や打ち合わせ内容が書面に残っていない

当初のプランから変更があった場合は、その都度図面や仕様書を更新し、内容を共有しておく必要があります。特に工事内容が大きく変わったり、見積内容の修正が必要になったなど、契約内容の変更が発生した場合は、契約書を再作成することになります。元のプランや見積書、契約書からの変更点はどこか、認識の相違がないかなどきちんと変更範囲を確認しておくことが大切です。

また打ち合わせの内容は、必ず自分でもメモに残すようにしておきましょう。日付や出席者、変更内容を記載しておきます。

打ち合わせで話した内容や変更した仕様が書面に残っていないと、「言った、言わない」のトラブルになります。打ち合わせ後は担当者から議事録が送られてくるので、自分のメモと内容を突き合わせて認識違いがないか確認しておくことが大切です。

リフォームのトラブル【工事編】と回避法

工事が始まってからは、必要に応じて工期や仕上がりを確認します。
とはいえ、工事中に施工内容の変更が必要になること自体は珍しくありません。家の状況に応じて、もっと適切な方法があると提案された場合は、よく吟味して検討してください。
説明に不明瞭な部分があれば、やはりきちんと問い合わせすることが大切です。

工期が大幅に遅れる

天候や解体後の状況による施工方法の変更や追加工事発生の関係で工期が変更になることもあります。遅延が起きた場合の連絡方法・対応を事前に共有してもらえるよう確認しておくと安心です。
当初の予定より工期が大幅に遅れると、仮住まいの期間が延びます。費用が重なるうえ、引っ越しの予定が狂い、生活に支障が出ることもあるでしょう。
トラブルを防ぐために、全体のスケジュールだけでなくどの工事がいつ行われるか、個別のスケジュールも把握しておくとよいでしょう。問題があったときの予備日もチェックし、余裕を持った工期設定になっているかも確認してください。
また工事中は、定期的に進捗状況を報告してもらいます。遅れが発生した場合は、その理由と今後の対策を説明してもらいましょう。
こまめなコミュニケーションを取ることで、トラブルを最小限に抑えられます。

仕上がりがイメージと違う

リフォームでは、壁紙や設備など、さまざま商品を組み合わせてます。リフォームが完了し、いざ仕上がりを確認すると「イメージと違う」と感じる人も多いようです。これは事前の確認を重ねることで、ある程度回避することができます。
壁紙の色や床材の質感、設備のサイズ感などは、カタログで見たときと実際では印象が異なることがあります。あらかじめ、ショールームで実物を確認しておきましょう。
カタログの写真だけで決めず、現物を見て、触って、確認することで、より実際に近いイメージがつかめます。可能であれば、サンプルを借りて自宅で確認することもおすすめです。
また照明の色や明るさによっても、資材の見え方が変わります。なるべく実際の住まいと近い条件で確認し、他の素材との組み合わせを見せてもらうとよいですよ。

施工不良や手抜き工事

下地処理の不足や手抜きといった施工不良は、業者の責任です。構造部分の手抜き工事は、見た目ではわからず、後から重大な問題になることもあります。
既存住宅のリフォームでは、下地そのものが劣化しているケースも少なくありません。本来であれば補修や交換が必要な状態であっても、そのまま仕上げ工事を行ってしまうと表面だけを新しくした見掛け倒しのリフォームになってしまいます。
必要であれば、第三者の専門家に中間検査を依頼することも有効です。壁や床で隠れてしまう前に、構造や断熱材の施工状態をチェックしてもらいましょう。
引き渡し前の完成検査は、時間をかけて丁寧に行います。気になる箇所は遠慮せず指摘し、手直しを相談してください。

工事のトラブルを防ぐには

工事の際のリフォームトラブルを防ぐためには、施工技術の高さだけでなく、現場管理力と情報共有の質が高い業者を選ぶことが重要です。
まず、現地調査が丁寧であることが良い業者の大きな特徴です。床下・天井裏・設備の状況まで確認し、想定外の劣化や追加工事の可能性を契約前に説明できる会社は、工事中の「予定外」の発生を最小限に抑えます。
また、工程管理がしっかりしているかどうかも重要です。月間や二週間ごとの工程表を作成し、遅延リスクや代替案を事前に共有できる業者は、工期トラブルを起こしにくい傾向があります。
次に、現場管理者が責任を持って施工をチェックしているかも大切なポイントです。職人任せにせず、中間検査や施主との現地確認を行う会社は施工品質が安定しています。さらに、仕様変更や追加工事が発生した場合に、口頭ではなく書面やメールで記録を残すなど、情報共有が透明で誠実であることはトラブル防止に直結します。
そして、近隣への挨拶や養生・清掃を徹底するなど、周囲への配慮が行き届いている会社は現場トラブルが少なく、顧客満足度が高い傾向があります。これらの点が揃った業者は、安心して工事を任せられる信頼性の高いパートナーと言えます。

リフォーム トラブル【アフターケア編】と回避法

リフォーム後のトラブルは、住む人にとって最も大きな問題です。どの程度アフターケアに対応してもらえるのかは、契約前に確認しておきましょう。

工事後の不具合に対応してもらえない

引き渡し後に不具合が見つかっても、業者が対応してくれないことがあります。「保証対象外」と言われたり、対応が遅かったりすると、状態が悪化し、改めて再工事が必要になるかもしれません。
契約時には必ず、保証内容と保証期間を明確にしておきましょう。どの部分が何年間保証されるのか、書面で確認します。費用についても、併せて話し合ってください。
また不具合が発生したときの連絡先や、対応の流れも確認しておきます。担当者の連絡先だけでなく、会社の代表電話番号も控えておきましょう。

アフターケアの窓口が不明確

アフターケアの窓口が明確でないと、いざというときに誰に連絡すればいいかわかりません。たらい回しにされるとそれだけ対応が遅れ、状況が悪化することも考えられます。
アフターケアの窓口は、契約時から確認しておきましょう。担当者だけでなく、会社としての対応体制があるかを確認します。
また定期点検の有無も重要です。引き渡し後も必要に応じて点検に来てくれる業者なら、安心して任せられますよね。地元の業者であれば、何かあったときにすぐに駆けつけてもらえます。
長く営業している実績のある業者を選ぶことも、安心につながりますよ。

引き渡し後のメンテナンス計画がない

リフォーム後も、家のメンテナンスは必要です。引き渡し後、どの部分をいつメンテナンスすればいいか計画を立てておかないと、設備や建物の劣化に繋がります。
引き渡し時には、メンテナンスの計画を説明してもらいましょう。設備ごとの耐用年数や点検時期、交換時期の目安などが明確になれば、適切にメンテナンスできます。
取扱説明書や保証書も、まとめて保管してください。修理や交換が必要になったときにもスムーズです。
さらに定期的に、自分でもチェックする習慣をつけましょう。外壁のひび割れや屋根の状態、設備の動作確認などの小さな異常を早期に発見することで、大きなトラブルを防げます。

リフォーム後のアフターケアがしっかりした業者とは

リフォーム後のアフターケアがしっかりしている業者とは、工事完了を“ゴール”ではなく“スタート”と捉え、住まいの状態を長期にわたり見守る体制が整っている会社です。また、引き渡し後の不具合に迅速に対応できるよう、自社でアフターチームを持ち、連絡窓口や担当者が明確で、連絡してからのレスポンスが早いことも重要な要素です。
定期点検を行う業者はアフター体制が整っている証拠です。特に水回り・設備・建具など、使用して初めて気づく不具合は多いため、1か月・6か月・1年点検などの仕組みがあると安心できます。工事中の写真や施工記録を保管し、万が一不具合が発生した際に原因を追える体制があることもプロとして信頼できます。
また、「地域密着」であることもアフターの質を高める要因です。近距離であれば、小さな修理でも素早く対応でき、長い付き合いが前提の丁寧な姿勢が期待できます。
株式会社ヒカリは、地元香川県に長く根付く、地域密着型の企業です。お客様の「これから」に寄り添い、長く、安心して住める家づくりをお手伝いいたします。

リフォームのトラブル防止チェックリスト

【1】契約前チェックリスト(計画・見積・契約段階)

■ 現地調査
□ 床下・天井裏・配管・構造までしっかり調査してくれたか
□ 劣化・シロアリ・雨漏りなどのリスク説明があったか

■ 見積書の内容
□ 「一式」表記が多くないか
□ 工事項目が細かく明記されているか
□ 使う材料・設備の型番や仕様が記載されているか
□ 「含まれる工事/含まれない工事」が明確か

■ 図面・仕様書
□ 間取り図・コンセント位置・扉の開きなどが図面で確認できるか
□ 仕上げ材の色・質感を大判サンプルで確認したか
□ 3Dパースや過去の施工事例で完成イメージを共有したか

■ 追加費用の説明
□ 解体後に追加費用が発生する可能性について説明されたか
□ 追加費用が発生した場合の見積・承認方法が明確か

■ 工期・工程
□ 工事開始日・完了日が具体的に記載されているか
□ 工程表があるか
□ 住みながら工事の場合、使用不可期間が説明されているか

■ 契約書・保証書
□ 保証内容(範囲・期間・対応方法)が明記されているか
□ 口頭説明だけでなく書面で残しているか
□ 契約書に添付書類(図面・仕様書・見積書)が揃っているか

【2】工事中チェックリスト(現場管理・進行中)

■ 現場管理体制
□ 現場管理者(監督)が明確か
□ 現場に図面・仕様書が共有されているか
□ 変更点はメールなど書面で記録しているか

■ 施工品質チェック
□ 仕上げ前の中間検査を行ったか
□ 配管・配線・断熱材など“隠れる部分”を写真で残しているか
□ 気になる箇所をその場で確認し、改善依頼できているか

■ 工期・工程管理
□ 工事の進捗を週1回程度報告してくれるか
□ 材料の納期遅延や天候リスクに対する説明があったか
□ 工期遅れが発生した場合の対応が明確か

■ 近隣対応
□ 工事前に近隣挨拶が実施されたか
□ 騒音・粉じん対策(養生)が適切か
□ 駐車位置・搬入経路の配慮があるか

【3】引き渡し後・アフターチェックリスト

■ 引き渡し時の確認
□ 図面通りに工事が行われているか
□ 設備が正常に使えるか(通水・通電テスト)
□ 建具の開閉・建付けに問題がないか
□ 仕上げのキズ・汚れがないか

■ 保証・アフター対応
□ 保証書を受け取ったか
□ 担当者・連絡先が明確か
□ 無償・有償対応の基準を確認したか

■ 不具合発生時の対応
□ 連絡後の対応スピードに問題がないか
□ 工事後の定期点検があるか
□ 小さな不具合も相談しやすい窓口があるか

リフォームのトラブルは事前に防げる

リフォームのトラブルは、契約・工事・アフターケアの各段階で発生します。業者と一つひとつ確認を重ね信頼関係を築くことで、トラブルを防ぎましょう。
施工や計画の内容は、書面して残しておくと安心です。
業者選びでは、安さだけでなく、信頼性を重視することが大切です。株式会社ヒカリでは、丁寧なヒアリングとアフターケアで、いまも、これからも、お客様の理想の暮らしを支えます。
トラブルのないリフォームを実現したい方は、ぜひ株式会社ヒカリにご相談ください。


AZUSA
監修一級建築士 AZUSA

大学卒業後、㈱ヒカリへ入社。住宅の現場監督として7年間、新築・リフォーム・リノベーション現場を経験。その後営業課・積算課を経て、現在は今までの経験を活かし住宅リノベーション・リフォームのプラン作成~積算業務を担当。31歳のときに1級建築施工管理技士、32歳のときに一級建築士を取得。
趣味は旅行で、夢は都道府県すべてに旅行すること。

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