実家をどうする?建て替えとリフォームを比較して最適な選択を
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実家や祖父母の家は、多くの場合築年数が重なり、設備も古くなっています。相続しても、そのまま住むことが難しいこともありそうです。とはいえ、建て替えは費用が高額になります。
そんなときにおすすめなのが、フルリフォームです。フルリフォームなら建物の基礎や構造を活かしながら、現代の性能を持つ住まいに生まれ変わらせることができます。
今回は建て替えとリフォームのメリット・デメリットや判断基準、成功のポイントなどを、詳しく解説します。
実家の建て替え?リフォーム?比較する前に確認すべきこと
建て替えかリフォームかを検討するときには、まず以下の4点を確認してください。
- 築年数と構造の状態
- 地盤や基礎に問題がないか
- 将来の暮らし方
- 立地条件(建て替え可能か)
それぞれ詳しく見ていきましょう。
築年数と構造の状態
まずは、建物の築年数と構造の状態を正確に把握しましょう。築45年未満で構造に大きな問題がなければ、リフォームで十分対応できそうです。
一方、1981年(昭和56年)5月31日以前に建築確認を受けた建物は、いわゆる「旧耐震基準」に基づいて設計されており、現在の基準と比べて耐震性能が十分でないケースが少なくありません。旧耐震基準では「震度5程度の地震で倒壊しないこと」を主な目安としていたのに対し、現行の新耐震基準では「震度6〜7クラスの大地震でも倒壊・崩壊しないこと」が求められています。
そのため、築年数が極端に長い建物では、もともとの耐震性能が現行基準に満たない可能性に加え、長年の使用による構造材の劣化や接合部の緩み、シロアリ被害などが重なることで、耐震性がさらに低下していることも少なくありません。そのような状態であれば、建て替えの方が適している場合もあります。耐震診断を受けることで、建物の耐震性を客観的に評価できるのです。
また現行の耐震基準を満たしていない場合でも、補強工事で十分な耐震性を確保できるケースが多くあります。専門家の診断を受けて、リフォームで対応可能かどうかを判断しましょう。
地盤や基礎に問題がないか
香川県内でも地域によって、軟弱地盤があります。相続した家の地盤や、基礎の状態を確認しましょう。
特に海岸沿いや埋め立て地では、地盤が軟弱になっているかもしれません。基礎に大きなひび割れがあったり、建物が傾いていたりすると、地盤調査が必要です。
地盤や基礎に深刻な問題がある場合には、建て替えの方が適していることもあります。基礎の補強工事で対応できるかどうか、専門家の判断を仰ぎましょう。
将来の暮らし方
将来どのように暮らすかを考えることも、大切なポイントです。子育て世代なら子ども部屋の数や広さ、二世帯住宅として親と同居するならプライバシーを確保できる間取り、老後を見据えるならバリアフリー化や平屋への減築などが検討事項になります。
建て替えなら、間取りを自由に設計できますが、リフォームでも構造の範囲内で大幅な間取り変更が可能です。将来の暮らし方のイメージを明確にすることで、建て替えとリフォームのどちらが適しているかが見えてきますよ。
立地条件(建て替え可能か)
建て替えを行いたいと思っても、建ぺい率・容積率の制限や接道義務など、法律上の条件を満たしていないと建て替えそのものができないことがあります。特に旗竿地や狭小地など、変形した敷地では新築時に建てられる建物が大きく制限されることが多く、理想の間取りにできないケースもあります。また、道路幅が狭くセットバックが必要な土地では、建て替えによって家が今より小さくなる可能性もあるため、現状を活かしたリフォームの方が適している場合もあります。
まずは家の建っている土地の立地や条件を確認することが大切です。
実家リフォームのメリット
実家のリフォームでは、メリットとデメリットがあります。それぞれ見ていきましょう。
メリット①費用を抑えられる
リフォームは、建て替えと比較して費用を抑えられます。基礎や構造の一部を活かせるので、解体費用や基礎工事費用・外壁工事費用・屋根工事費用を削減できるからです。フルリフォームの場合でも建て替えよりは安く収まることがほとんどなので、予算的な不安がある場合には、リフォームがオススメです。
メリット②愛着のある家を残せる
長年住んできた実家の思い出や古い家ならではの良さを残せることも、リフォームの魅力です。リフォームなら家族の歴史が刻まれた空間を活かしながら、快適で現代的な住まいに生まれ変わらせることができます。
メリット③工期が短い
建て替えでは、解体から新築まで長い時間がかかります。その間は仮住まいの費用も必要です。
一方リフォームなら、数週間~数ヶ月で完成することが一般的です。住みながら工事できる場合や、仮住まいが必要になった場合でも短い期間で済むため、引っ越しの負担も軽減されます。
メリット④固定資産税が上がりにくい
多くの場合、リフォームでは建物の評価額が大きく変わりません。固定資産税が急激に上がることも少ないでしょう。
一方、建て替えると新築扱いになり、固定資産税が上がります。長期的に見ても、リフォームのほうが維持費が少なく済むのです。
実家リフォームのデメリット
デメリット①構造的な制約がある
リフォームでは既存の構造を活かすため、間取り変更に制約があります。柱や梁の位置を大きく変えることはできず、希望する間取りが実現できない場合もあるかもしれません。
建て替えのように、完全に自由な設計ができるわけではないことに注意しましょう。
デメリット②追加工事が発生する可能性がある
古い家では解体してはじめて、劣化や腐食が見つかることがあります。工事の途中で大きな問題が発覚すると、追加工事が必要になります。工期や費用には余裕をもって、計画を立てましょう。
実家 建て替えのメリット
実家を建て替える場合にも、やはりメリットとデメリットがあります。住宅の状態や暮らしのイメージを照らしながら、検討を進めてください。
メリット①自由な設計で家づくりができる
建て替えの最大のメリットは、最新の耐震基準や断熱基準を満たした、高性能な住宅を実現できることです。
既存の構造に制約されることなく、間取りも完全に自由に設計できるので、動線や収納、採光・通風など細部までこだわることが可能です。より家族のライフスタイルに最適化した住まいを作れますよ。
メリット②長期的な安心感がある
建て替えでは、家のすべてが新しくなります。
新たに建て替えることで、現行の建築基準法に適合した住宅となり、耐震性や耐久性が大きく向上します。特に旧耐震基準の住宅と比べると、大地震に対する安全性が高まり、安心して暮らせる住まいへと生まれ変わります。また、基礎や構造から新しくなるため、将来的な大規模修繕のリスクも抑えられ、長期的な視点で見ても安定した住まいといえるでしょう。
メリット③最新設備と省エネ性能
建て替えでは、設備も一新されます。最新の省エネ設備や高効率な給湯器、太陽光発電システムなどを導入すると、光熱費の削減にもつながります。
環境に優しい住まいになることも、メリットのひとつです。
実家 建て替えのデメリット
デメリット①費用が高額
建て替えには、解体費用や新築工事費用のほか、登記費用、税金など、さまざまな費用がかかります。工事以外にどんな手続きや費用が必要なのか、あらかじめ確認しておきましょう。
デメリット②工期が長い
建て替えでは、リフォームよりも工期が長くなります。仮住まいの期間も長くなり、生活への影響が大きくなるのがデメリットです。
デメリット③固定資産税が上がる
新築になると、建物の評価額が上がります。そうなると増加するのが、固定資産税です。数年間は新築軽減措置が適用されますが、その後は通常の税額になります。長期的なランニングコストが増えることを考慮してください。
実家のフルリフォームを勧める理由
実家をより住みよい環境にするには、フルリフォームがオススメ。理由は、以下の3つです。
- 費用対効果が高い
- 愛着のある家を活かせる
- 補助金や減税制度が充実
それぞれ詳しくまとめました。
費用対効果が高い
フルリフォームでは費用を押さえつつ、建て替えに近い満足度を得られます。耐震補強や断熱改修、水回りの全面更新、間取り変更などを行えば、性能面でも現代の基準を満たした住まいになりますよ。限られた予算で最大限の効果を得られるのが、フルリフォームの魅力です。
愛着のある家を活かせる
実家には、家族の思い出が詰まっていますよね。思い入れのある要素を残しながら、快適な住まいに生まれ変わらせることができるのは、リフォームならではのメリットです。新しさと懐かしさが共存する、唯一無二の住まいが実現します。
補助金や減税制度が充実している
耐震改修や省エネリフォーム、バリアフリー化などには、国や自治体の補助金制度があります。さらにリフォーム減税を活用すれば、所得税の控除や固定資産税の減額も受けられます。
これらの制度を活用することで、実質的な負担を大幅に軽減できるのもポイントのひとつです。
若い世代が祖父母の家をリフォームして住むケースも
近年では、若い世代が祖父母の家をリフォームして住むケースが増えています。新築を建てるよりも費用を抑えられ、広い土地と建物を活用できます。
また相続した家をリフォームすれば、建物の取得費用もかかりません。リフォーム費用だけで済むので新築を建てるよりも費用を削減でき、若い世代の負担が少ないのもポイント。祖父母の世代の家は敷地が広いことが多く、子育て世帯が必要なスペースも十分にあります。
ただし古い家は、解体してから想定外の劣化が見つかることも多い点に注意してください。追加工事が必要になる可能性を想定して、予算に余裕を持たせることが大切です。
また、リフォームした家に一生住むのか、将来売却する可能性があるのかも考えておきましょう。立地によっては将来の売却が難しいこともあるので、資産価値を維持できるかどうかも判断材料のひとつになります。
実家の建て替えかリフォームかを判断する基準
建て替えが向いているのは、構造に深刻な問題がある場合です。根本的な部分に大きな欠損がある状態では、リフォームでは対応しきれないことがあります。補強工事の費用が高額になるなら、建て替えの方が経済的かもしれません。
また間取りを大幅に変更するときも、建て替えのほうがよいことがあります。
一方、フルリフォームが向いているのは、住居の構造がしっかりしている場合です。構造材に大きな問題がなく、基礎もしっかりしている場合には、リフォームで十分対応できます。
家族の思い出が詰まった実家を残したいという希望があるときも、リフォームが適しています。まずは理想の住まいについて家族でよく話し合い、専門家にも相談しながら、適切な方法を検討していきましょう。
実家の建て替え・リフォームを成功させるポイント
実家の建て替えやリフォームを成功させるには、いくつかのポイントがあります。
- 専門家の建物診断を受ける
- 将来の暮らし方を話し合う
- 支援制度を活用する
- 長期的なメンテナンス計画を立てる
まずは、専門家による建物診断を受けましょう。診断結果をもとに、建て替えが必要なのか、リフォームで対応できるのかを判断します。
家族で将来の暮らし方を話し合うことも重要です。誰が住むのか、何年住む予定か、将来売却する可能性はあるのかといった点を明確にすることで、最適な選択肢が見えてきます。
費用面では、補助金や減税制度の活用がオススメです。工事着工前に申請が必要な場合が多いため、早めに情報を収集してください。
長期的なメンテナンス計画を立てることも大切です。建て替えでもリフォームでも、定期的なメンテナンスは必要になります。将来かかる費用を見据えて、初期投資とランニングコストのバランスを考えましょう。
実家の建て替えかリフォームで迷ったら株式会社ヒカリにご相談ください
実家を建て替えるかリフォームするかは、大きな決断です。多くのケースでは、フルリフォームでも十分に理想の住まいに近づけられます。補助金や減税制度を活用すれば、経済的な負担も軽減できますよ。
株式会社ヒカリは、香川県で豊富なリフォーム・建て替え実績を持つ専門業者です。建物診断から設計、施工、アフターフォローまで一貫してサポート。お客様の理想の住まいを形にし、さらに将来的な暮らしの変化を見据えた提案をいたします。
状況に合わせて、建て替えとリフォームの両方の提案をいたします。
実家の建て替えかリフォームで迷っている方は、ぜひ株式会社ヒカリにご相談ください。

大学卒業後、㈱ヒカリへ入社。住宅の現場監督として7年間、新築・リフォーム・リノベーション現場を経験。その後営業課・積算課を経て、現在は今までの経験を活かし住宅リノベーション・リフォームのプラン作成~積算業務を担当。31歳のときに1級建築施工管理技士、32歳のときに一級建築士を取得。
趣味は旅行で、夢は都道府県すべてに旅行すること。
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